フォートラベル デザインブログ

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ベトナム・ホーチミンで立ち上げたオフショアラボについて。

デザイナーマネジメントの仕事

フォートラベルデザイン室(旧制作部)の横山義です。今日は、ベトナムホーチミンに立ち上げた、オフショア開発ラボについて。

 

なぜベトナムなのか?

ベトナム政府が国策としてエンジニア育成に力を注いでいる

・英語圏では無いため、アメリカなどのオフショア受託開発地としては後発

・よって、賃金上昇も他国に比べればそこまでではない(採用中にもどんどん上がっているがw…)

・国民性が比較的日本に近い(勤勉w?)と言われている

 

チームの稼働が始まるまでの流れ

・オフショア開発受託会社と複数回のMTG(1ヶ月程度)

・この受託会社は日本法人と現地法人があり主要スタッフは日本人

・現地ラボのチーム編成や予算、立ち上げ日など決定

・現地で採用活動を開始、書類審査(1ヶ月~1ヶ月半程度)

・現地ラボ視察・面接(スキルテスト含む)実施

・ラボスタート(コミュニケーター、エンジニア、デザイナ)

 

仕事の進め方など

redmineとchatworksでやりとりをし、skypeMTGをほぼ毎日、データのやりとりはdropbox

・基本のコミュニケーションは、現地コミュニケーターへ日本語で話し、それを現地メンバーに通訳・翻訳してもらう

・その為、コミュニケーターのITスキルがとても重要、もちろん日本語スキルも

・チケットや指示書の作成も、敬語や丁寧語、話し言葉をなるべくやめて、短文で意図を明確にし、翻訳しやすいように、曲がって伝わらないように心がけている

・テキストベースでは直接、現地メンバとやりとりすることもある

・今は小さな単位で仕事をしているが、ゆくゆくはひとつのプロジェクト、ひとつのコンテンツを頼めるまでになるといいなと

 

・デザインのニュアンスやフィーリングはなかなかまだ伝わりづらい

・日本のデザインまとめサイトなどを見てもらったりしている

・一方HTMLコーディングスキルは高い(というか早い)

ベトナム国内ではレスポンシブが主流なのか?、デザイナは皆、面接時にそのスキルをアピールしていた

 ・月イチで現地ベトナム人メンバーと受託会社スタッフ(日本人)の面談があり、各人の状況が細かく報告される(勤労姿勢、モチベーション、不安、要望など)

 

採用が進まない時

・採用母数がそもそも集まらないのではなくミスマッチが多かった

・現地の募集要項(ベトナム語)を翻訳してもらい、原因を探した

・募集要項はチェックさせてといわないと、基本、オフショア開発受託会社が作る

・求めている人材の詳細に書きかえた(RailsエンジニアだがPHPも出来てほしいとか)

・サービス規模(日本でどれくらいの立ち位置にいるサービスか、ユニークユーザー数、サーバ台数とか)

・日本との関わり合い・やりがい(社内デザイナ・エンジニアのコードレビューが入るとか)

・彼ら彼女らのスキルアップにつながる労働環境だよ

 

その他、雑感など

・ネットワーク回線速度は日によって、不安定なときもある

・残業料金がとても高い(国策で労働者を守っている?たしか、平日の時間外が150%、土日は200%、土日の時間外は300%~)

・毎年10%位の昇給の必要がある

・売り手市場なので、オファーをしても、他社へ行ってしまうケース多数

・IT市場そのものがまだ日が浅く、3年程度の経験者(それも大学での講義やインターンなどを含む)がほとんど

・面接をドタキャンされる割合が高かった(2~3割、ベトナム固有の問題なのかはわからないけど…)

 

・他社オフショア開発受託会社へもヒアリングをしたが、ベトナム国内では、ホーチミンハノイ、ダナンの順でオフショアが盛ん。

・エンジニアのキャリアパスは、BSE(ブリッジエンジニア)を目指す

・あるいは、日本で数年仕事をした後、帰国して現地でオフショア受託会社を経営する…というパターンのよう

・そのため、仕事の内容に対しても、自分のスキルアップと同じベクトルではない仕事はノーと言ってくる感じを受ける。(リファクタリングはやりたくない、もっとデザインをやりたい、など)

・そういう場も提供してあげられるように努めるべきだなあと感じる。

・そのことで定着率やモチベーションをあげれば、ラボ全体の生産性アップにつながりwinwinになるだろう

 

・面接で「美味しいベトナム料理を教えて下さい」というと、だいたい笑ってくれるw

・コミュニケータに「ベトナム語は得意ですか?」と聞くと、同じく笑ってくれるw

・採用したメンバーは皆、やさしいしおおらかな人で好感がもてるw

 

ボクは採用から立ち上げまでを担当し、その後、現場のデザイナに日々の業務をパスしたのですが、担当者のディレクションスキルが向上する…という想定外の効用もでていて、なかなか面白いなあと感じています。引き続きサイトの改善をいっしょにしながらよりよいサービスにできればと。

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