フォートラベル デザインブログ

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デザイナーをどれだけ自由に仕事に取り組ませてあげられるかに、サイト改善はかかっている。(かなw?)

デザイナーマネジメントの仕事

フォートラベルデザイン室(旧制作部)の横山義です。今日は、デザイナーのパフォーマンスを引き出し、どれだけ自由に仕事に取り組ませてあげられるかにサイト改善はかかっている(かなw?)と思ったことについて。

 

パソコンの功罪なのか?ディレクターなどの非デザイナーが作る要件定義書(excel)の中に、競合サイトを切り貼りして「こんな感じで…」というイメージを伝えるための、一見デザインしました風の「デザイン見本」みたいなものがよくあります。

 

もちろんデザイナーは、あくまでもイメージや競合調査結果として受け取れば良くて、それ以外のなにものでもないのだけど、

現実は、どうしても知らず知らずのうちにその「デザイン見本」に引っ張られ、影響を受け、自由な発想ができなくなっていきます。きっと、無意識の中で、

・期待を裏切りたくない

・違うって言われたくない

・出来ないって思われたくない

・何度もやり直ししたくない

いろんな理由があるんだと思います。

 

だけどデザイナーってのは

・良くも悪くも期待を裏切ったり

・発想の枠をそっちにも広げられるのか!と驚かせたり

・違うアプローチからモノを再定義する

のが仕事なんじゃないかな?とボク自身考えてきたこともあったので…、

 

デザイン室が出来て1年が過ぎた時点で、各デザイナーには、怖がらずにチャレンジを繰り返してほしいとあらためて伝え、少し距離を置いてMTGもまかせ、好きに自由に仕事をさせてあげようと思いました。(ボク自身は現場で働いている時いつもそう願っていたから…)その結果、何が待っていたかというと…

 

大混乱がやってきましたw…(ごめんごめん)

・何から手をつけたらいいのかわからない

・どこまでやらなきゃいけないのかがわからない

・周りの人とどう連携すればいいのかわからない

・周りが何を欲しがっているのか?不安に思ってるのかがわからない

・いろいろ詰めが甘くなり、ひずみが増えていく…

・やること多すぎて(多すぎるように感じてしまって)途方に暮れる

・デザインを通すためのネゴみたいなものの必要性も方法もわからない

・デザインがなぜこうなるのかという説得力のあるプレゼンができない…

・各方面からのツッコミが増えてくる…

・自信が失われていく

・今まで出来ていた普通のデザインも、できなくなってしまう…

 

このサイクルに入ってしまうと、もはやボクがいくら援護射撃をしても、自分が足りないことをしめされているような心理状態になり、余計にボクに相談ができなくなり、問題がさらに…という悪循環になってしまいました。

 

こういうときは、すぐにでも立ち止まって問題解決の道を探るのが一番の近道のはずなんだけど(ボクもそう助けてもらってきたから)デザイナは

・そのMTGすらできない(と思ってしまっている)

・やってる場合ではない(と思ってしまっている)

という思考の迷路に迷い込んでしまうことに…

 

・いやいや目の前の仕事今までも片付けてきたじゃない

・だけど、この状況になってるってことは、やり方を変えなきゃいけないんだよ

・立ち止まることは悪いことじゃない

というような話を何度もしました。でもこれも、聞く耳をもつまでは伝わらないからなあw。

 

また、話す中でわかってきた、ボクの進め方の間違いもいくつかあって、それは

・自分が通ってきた、あるいは乗り越えたものは、他の人もできるだろう

・そこまでできて初めて一人前のデザイナーだ

みたいな、ボクの固定観念が、みんなに向いていない仕事までもさせてしまって、本来の強みまでも隠してしまってました。

 

デザイン室が出来た時、デザイナには、

・それぞれ強みを伸ばして

・それを正当に評価するよ

・みんなが同じデザイナーになる必要ないよ

と言ったくせに、違うことを課してしまっていたし、求めてしまっていたな…と。そりゃあ、ボクにどんどん相談しにくくなるよな…と。(ごめんごめん)

 

こんなMTGを何度も繰り返し、少しずつ少しずつ仕事のやり方を改善していき、みんなで作業を分担して、徐々にプロジェクトは軌道に乗り、デザイナーの自信も取り戻し、今は通常の状態に直せたと思います。この経験を経て、ボクも含めてデザイン室全体は成長できたように思えます。

 

具体的にデザイン工程での仕事のやり方・進め方の変更点は、

・要件定義書の段階で、ボクが一度、デザインの枠を大きく広げる

・鉛筆ラフで、こんなことも、あんなことも、できるよ、と見せる

・それなりのコンセンサスを依頼側にとりつつ

・あとはデザインしてみて、実機(スマホブラウザ、PCブラウザ)で見てみましょう

そこまでをボクが担当してから、各デザイナーにチケットを回すようにしました。

 

その結果デザイナーは

・要件定義書の「デザイン見本」に振り回されることなく

・鉛筆ラフをみて、あーそれがいいんだったら、これはどう?

・鉛筆ラフ通りやってみたんですけど、しっくりきませんでした…

・このあたりが落としどころかもしれません…

など、だんだん思い思いに主体的に自由に仕事ができるようになってきました。それそれえ!

 

依頼側も、一度ボクに大風呂敷を広げられているので、デザイナの提案にも素直に耳を傾けられたり、さらなるディスカッションが生まれたりで、プロジェクト全体としても、イイまわり方になってきだしているような感じがします。


 

まあ、それがプロジェクトのあるべき姿だよ、というのは簡単なことですが、少しずつし少しずつ…。

 

この記事も参考になりそうですね。

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