フォートラベル デザインブログ

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

デザインする時の「思想・思考の流れ」を書き出してみました。

デザイン思想・思考

フォートラベルデザイン室(旧制作部)の横山義です。今日はデザインする時の「思想・思考の流れ」を書き出してみようと思います。

ググれば、ラフデザインが最終デザインになるまでのビジュアルの工程を見ることは出来たりしますが、デザインの思想・思考の流れ(変化も含めて)って、あんまり目にする機会が少ないかなあ?と。

まあそれは要件が詰まってないとデザインも開発もできない…って事かとも思いますが、要件からデザイナ(ボク)が手を動かしながら詰めていくとしたら?…という工程の可視化みたいなものが今回できればと。

その時どんなことを考え、何が問題だととらえ、どう解決に向かったか?どこまで思い出せるかわかりませんが、ボク自身の思想・思考の見える化の先に「何か」が見えたらいいなと…。

 

大体デザインをする時、次のような工程を踏んでいるかなと。

①タッチポイント(リニューアル該当ページ)の選択

②旧ページの「問題点把握」と「サービスの強み」の再認識

③競合リサーチ(旅行商材、クチコミサービス、オフライン)

④あるべき情報構造と旧ページのユーザー動向

⑤テクノロジーでのプラスα

⑥収益に直接関わるアイデアのひねり出し

⑦リリース

これらの各段階で、ラフスケッチ〜デザイン〜実装を行き来しながら、精度を高めています。

 

具体的な題材で、もう少し掘り下げてみます。題材は、誰かに依頼されたのではなく、ボクの頭の中から始まった

・エリアページ(都市階層)リニューアル

・フォートラベルトップリニューアル

とし、出来る限り当時考えていたことを思い出してみます。

 

ケーススタディ:エリアページ(都市階層)

f:id:yokoyama_y:20161221163458p:plain

①タッチポイント(リニューアル該当ページ)の選択

タッチポイントとは、ユーザーとの接点という意味です。エリアページの都市階層を選択したのは、実は単純で、みんな旅行に行く時にパリとかソウルとか、都市の粒度でガイドブックを買ったり情報収集をするのに「慣れてる」から。

②旧ページの「問題点把握」と「サービスの強み」の再認識

・旧ページは、遷移ボタンがリスト表示されているだけ

・旧ページ自体では、ひとつも旅行情報が得られない

大きくはこのふたつが大問題だろうと。なので

・世の中に旅行サイトはたくさんあるのだから

・フォートラベルを使うメリットを、明確に伝えてあげる必要がある

・ある程度の情報を提供しつつ、さらに情報を深くたどりたい…と思わせる必要がある

・楽しい旅行のテンションに合うデザインであるべきだろう(写真大きくとか)

・サービスの強みは、旅行者の旬(ガイドブックが1年前の情報に比べ)の生の声(クチコミ、旅行記)

③競合リサーチ(旅行商材、クチコミサービス、オフライン)

・旅行商材系〜トラベルコ、楽天トラベル、じゃらんなど

・クチコミ系〜トリップアドバイザーじゃらん@cosmeクックパッドなど

・オフライン系〜ガイドブック(地球の歩き方、ことりっぷ、るるぶ…)

の三方向からリサーチしつつ、以下を考慮。

・都市階層にあたるようなページあるいはクチコミ情報ページの情報構造やデザイン

・他のサイトに有り、フォートラベルに無い情報の中で、有益な情報の有無

・フォートラベルが持っている情報の中で(例えばPCページには掲載)、スマホサイトにも表示すべき情報の有無

④あるべき情報構造と旧ページのユーザー動向

新ページの情報構造としては、基本、ガイドブックの目次のような構成をふまえつつ、

・基本情報〜どんな都市なのか?

・旅行予算〜いくら位からいけるのか?

・キュレーション〜どんな町で、どんな遊び方ができるのか?

・人気ランキング〜観光、グルメ、ショッピング、交通

・クチコミや旅行記、Q&A

・地区別ページへの誘導導線〜凱旋門エリア、ルーヴルエリア…など

旧ページのユーザー動向も考慮し、最終形を整えていく。

⑤テクノロジーでのプラスα & ⑥収益に直接関わるアイデアのひねり出し

ホテル、航空券、ツアー、Wi-Fiなど旅行商材への導線ボタンには、最終的に最安値表示(¥19,800-)を表示することに。

・各旅行会社の料金を取得し、その中から最安値を表示

・営業部からの「もっと売りたいんだけど、フォートラベルでも旅行商材が買えるという認知が低い」の悩みも解決

⑦リリース

 

ケーススタディ:フォートラベルスマホトップ

f:id:yokoyama_y:20161220093826p:plain

①タッチポイント(リニューアル該当ページ)の選択

フォートラベルトップは本屋さんで言えば「ココは旅行関連の棚で様々な本が集まってますよ…」という必要があるだろうな…と選択。(ラインナップ&ブランディング

②旧ページの「問題点把握」と「サービスの強み」の再認識

・旧ページは、ボタンがリスト表示されているだけ

・旧ページ自体では、ひとつも旅行情報が得られない

大きくはこのふたつが大問題だろうと。なので

・サイトやブランド認知側面からも、広く浅く旅行を網羅していること

潜在的な需要から、旅行直前、旅行中、旅行後にいたるまで、どのシーンでもアクセスしてこれる窓口…、というようなことを心がける

③競合リサーチ(ポータルサイト、旅行商材、クチコミサービス、オフライン)

競合リサーチはもちろん、各業界のメディア系サービスもリサーチ対象に。またポータルサイトと呼ばれるヤフーや各ニュースサイトも網羅。そういう中で、

・あまりデザインのパターン的なバリエーションの新規性・特異性はいらないだろう

・それよりも、スマホなので、GPSによるアクセスエリアのターゲティングとか

・ログインユーザーのパーソナライズがキーになるかな?と

④あるべき情報構造と旧ページのユーザー動向

新ページの情報構造としては、基本、本屋さんの旅行関連の棚を意識しつつ、

・料金重視の旅行パンフのようなもの

・体験型の旅行プラン重視の雑誌のようなもの

・エリア別のガイドブック

などなど、ある意味雑多ながらも広く旅行でくくられているというような構造を目指す。これらを踏まえた上で、旧ページのユーザー動向も考慮し、最終形を整えていく。

⑤テクノロジーでのプラスα & ⑥収益に直接関わるアイデアのひねり出し

最上部スライダでは、ユーザー動向に合わせたパーソナライズを実施。例えばパリのCookieがある場合、スライダでは「パリ×ホテル」「パリ×Wi-Fi」というように、ユーザー履歴を元に、ユーザーが探している情報にアクセスしやすいようなリコメンドをしました。もちろん、旅行会社別の料金を取得し、その中から最安値を表示し、旅行商材が買える、の認知も同時に行う。

⑦リリース

 

言うまでもなく、全ての工程でラフスケッチやデザインを繰り返し、行ったり来たりしながら、デザインをブラッシュアップしていきました。おかげさまでどちらのケースも「上がりすぎだろっ!」って位の滞在時間増にw。

 

ところで、思想・思考の流れを見える化して何かが見えるかと思ったんですが…、新たな発見はなかったかなあw?ただよくわからないですけど、次の仕事の時の整理し体系化された資料にはなるなあと。そして、これがもっとたくさん集まってきたら、何かは見えるかもしれないなあ、という感じがしました。

広告を非表示にする